京アニフェスに行ってきました。~2021関西旅行記 Part1~
お久しぶりです。ミカギです。
11/20から11/21の2日間、京アニフェスが開催されました。
出演アーティスト: http://kyoani-event.com/artists/
セットリスト: http://kyoani-event.com/news008/
今回はそんな京アニフェスを、他のライブと比べてどこが良かったのかを重点に置いて振り返っていきたいと思います。
はじめに、特筆すべき他のアニソンフェスとの相違点をまとめました。大きく分けてこんな感じ。
上から順に紹介していきます。
前半と後半、スペシャルステージのメリハリの付け方
また、前半は比較的に楽曲披露数の少ない作品を中心に構成されていたため作品およびアーティストの入れ替わりが激しかったのに対し、作品ごとの後半は披露楽曲が多い分、その作品ごとの特色が色濃く出ており、短い時間ながらもその作品自体のライブを見ているようでした。
そして、前半の最後に用意されたスペシャルステージでは、冒頭で述べた「京アニオリジナル作品」というコンセプトから外れてしまうものの、オリジナルアーティストがいたり、京アニの転機となった作品の曲がカバーされ、京アニの歴史を振り返るうえでこれ以上ないピースとなっていました。
アニメ映像とともに披露されるパフォーマンス
アニソンフェスに限らず、一般的なコンテンツライブでも、アニメ映像が流れるとしたらOP尺で差し込める1番のみで、2番以降は演者が移されることがほとんどです。というか自分はこのパターンしか見たことありませんでした。
ところが京アニフェスでは、劇中BGMメドレー以外の歌唱曲ではフル尺でアニメ映像が流れていました。それぞれの曲に専用の映像が用意されており、全てが京アニスタッフの手によって編集された、その日限りの映像となっていました。
この映像が本当に凄くて、OP映像以降もところどころで音ハメされていたり、劇場版主題歌だったりすると映画冒頭からラストにかけてのダイジェスト映像だったりと、見ているだけで楽しめるものとなっていました。
知らない作品ですら終始飽きることなく見続けられるのは、やはり流石の京都アニメーションと言わざるを得ません。
また、アーティストの入れ替わりの前に各アーティストのトークがあったのですが、田所あずささんがこれについて言及していて、アーティストとしてもこの形式の中で楽曲を披露できたことが嬉しいと言ってくれていたのもとても印象的でした。
このアーティストトークでは、他にもそれぞれのアーティストさんがそれぞれ手掛けた楽曲や作品への想いについて語られていて、このアーティスト陣と京アニスタッフ陣の作品への想いがぶつかり合ってこそ、この空間が出来上がっているんだというのを実感しました。
コンセプトの徹底による「京アニフェス」の作品としての独立
従来のアニソンフェスといえば、「アーティストが集い、それぞれがアニソンを披露する」進行が一般的かと思います。
それとは違い、京アニフェスは「アニメ作品が集い、それぞれの楽曲がアーティストによって披露される」進行になっていました。
各タイトルを軸にアーティストが出てきて、後述のアニメ映像をバックに楽曲が披露されていくため、知っている作品なら視聴当時の思い出を振り返りながら楽曲を楽しむことができ、知らない作品でも単純に耳で楽曲を聴くだけでなくアニメ映像を目で見ることによってその作品が大体どんな内容なのかだったりが分かって興味が持てたりと、作品を知っている人も知らない人も楽しめるようになっていました。
個人的に注目したいのはDay2の前半です。
『約束の絆』から『ハレ晴レユカイ』、『もってけ!セーラーふく』までの間、『優しい忘却』以外は全部踊りっぱなしでした。
なによりこの流れの中で、いわゆる「京アニダンス楽曲」を全部披露してくれたのがなにより重要だと思っていて。
やはり個人的にも「京アニといえば、『ハレ晴レユカイ』」というのが京アニに対する第一印象なので、『涼宮ハルヒの憂鬱』放送時に先進したダンスアニメーションが「京アニオリジナル」という枠の中で集大成として全弾披露されたのが、本当に嬉しかったです。
自分は京アニダンスを全部履修してるので、もはや演者と俺のダンスバトルといっても過言ではありませんでした(過言だが)。
fhánaの京アニに対する想いの強さを感じましたし、それを受けてか『小林さんちのメイドラゴンS』では劇中で『青空ラプソディ』のダンスがアニメ映像化されていましたし、このアーティストと京アニとの関係性はとても美しく感じます。エモい。
そういう意味でも、「京アニダンス楽曲」を出し惜しみせず全曲披露してくれたのが本当に一オタクとして嬉しかったです。
ライブ全体のセトリ構成だけでなく、前提の「京アニオリジナル作品の音楽フェス」というコンセプト、そしてその中に効かされたアクセントを全部ひっくるめて「京アニフェス」がただのイベントではなく、「京アニフェス」そのものとして独立した存在へと昇華させていました。これを最後に痛感させられたのが、アンコール終了後のエンドロールです。京アニフェスのオープニングを含め、その日披露された楽曲たちのサビがリミックスされセトリ通りに流れていくメドレーとともに、京アニフェスに携わったスタッフの名前がエンドロールとして流れていくのを見て、まるで一つの映画を見終えたかのような実感を与えられました。
まとめ
そんな感じで、京アニフェスの魅力を他のイベントと比較しながら自分なりに紹介してみました。
マジで誇張抜きに今まで参加したイベントの中で一番完成度が高くて、イベント全体の満足度もダントツだったので、これからの全イベントは京アニフェスを見習って吸収できるとこ吸収していってほしいとまで思いますが、それば僕個人の意見でしかないので置いておきます。
というか。この記事書いてたら公式からイベントレポートが公開されました。
公式イベントレポート Day1: http://kyoani-event.com/eventReport/day1/
公式イベントレポート Day2: http://kyoani-event.com/eventReport/day2/
Day1のイベントレポートにも取り上げられていますが、洲崎綾さんの↓のトークを聞いて、『たまこまーけっと』のシリーズを通してのテーマへの自分なりの解釈が正しかったと言ってくれた気がして、とても嬉しかったです。
作品から「日常の大切さだったり、変化を恐れずに未来に一歩踏み出すことの大切さ」を感じたという洲崎さんは、『たまこラブストーリー』の映像をバックに、主題歌「プリンシプル」を晴れやかな表情で歌い上げました。
あとこれは完全に一オタクとしての感想なんですが、洲崎綾さんが「○○役の洲崎綾」ではなく、ただ「洲崎綾」本人としてこういった音楽イベントの舞台に立つのはすごく希少なことなので、それをこの目で生で見届けられたのも嬉しかったですね。(ちゃんと調べてないけど多分初なんじゃないかな)
それ以外にも、本記事でも言及したアーティストと京アニの関係性を十二分に感じられる内容になってるので、ぜひ目を通してみてください。
……あれ、この記事もう必要なくね…???
そんなこんなで、京アニってやっぱ凄いな、と改めて感じさせられたイベントでした。とりあえず僕はタイミング見て履修してない京アニ作品観ていきたいですね。とりあえずヴァイオレット・エヴァーガーデンから手を付けていきたいと思います。
京都アニメーションは神!みんな元気でね。